誰かが作ったものには、必ず、想いが込められています。
いま着ている洋服にも、毎日使う歯ブラシにも。
世の中のありとあらゆるものには作り手がいて、
こんな風に着てほしいとか、こう感じてほしいとか、そんな想いが必ず込められています。
それは、KAN,MAも例外ではなく、
料理はもちろん、使っている食器や、インテリア、接客の仕方まで、
あらゆることに想いがあって、ストーリーがある。理由がある。
雑誌に紹介されたお店が人気店になるのは、
“そのお店が紹介されたから” ではなくて、”そのお店のストーリーが紹介されたから” だと思うんです。
お店の店主は何歳で、以前の仕事はこれこれで、このメニューにはこんな想いが込められていて、、、なんて書かれるじゃないですか。
これを知っていると知らないとでは、そのお店に対するイメージって全く違うと思うんですよ。
子供が作った手料理が格別に美味しいのも、同じ理由ですよね。
同じものが何の前フリもなく出されたら、
「ん、なんかニンジンの形ガッタガタだぞ。」
ってなると思うんですけど、
子供たちが頑張って作った。というストーリーがあるだけで、めちゃくちゃ美味しく感じる。
ガッタガタのニンジンも愛おしく思える。
これって、作り手は絶対に伝えたほうがよくて、
だってもったいないじゃないですか。
せっかく考えて考えぬいたことなのに。
でも、このストーリーをお客さんが知る術というのは、なかなかなくて、
それこそ雑誌に取り上げられるとか、
お店の人と会話をするしかない。
雑誌に取り上げられるなんてなかなかできないし、
会話もなかなかできない。忙しい時間帯なんて特に。
しかも1日に何十人も来るお店で1対1の会話で伝えていくなんて果てしなすぎる…..。
で、どうすればいいかなって思いまして。
あ、雑誌に取り上げられるのを待つのではなくて、雑誌みたいなものを作っちゃえばいいんだ。
1対1の会話の時間を作るのが大変なら、1対複数の媒体で話せばいいんだ。
という結論。
で、今まではこれをインスタグラムでやっていたんです。
(KAN,MA的インスタグラムの運用方法はまた後日記事にしようかと。)
でもやっぱインスタって限界があるし使い勝手がイマイチだなーと!
で!だからこのブログ!
では、今からとっても理想的な妄想を語ります。
今ね、例えば僕が、KAN,MAで1杯のコーヒーを見ると、
そこにストーリーが見えるんです。
なぜこのカップを選んだのか。どういうブランドのカップで、どこで作られているのか。
コーヒーはどんなこだわりで淹れているのか。
そんな、バックグラウンドストーリーが。
ぼくがKAN,MAの空間を見渡すと、いろんなストーリーが見えます。
もうね、文字ばっか。
読めるんですよ。コーヒーひとつ見るだけで。その1杯のコーヒーが“読みもの”になるんです。
これが、普通のお客さんでも見えるようになったら、なんか楽しそうじゃないですか?
コーヒー1杯で楽しめることが増えるわけです。
お店に入って、「お好きな席へどうぞ。」と言われるだけで、ニヤッとしちゃう。
透明ではなくて、茶色いガムシロップを見ただけでクスッとしちゃう。
そんな状況が作れるんじゃないかなーと。
これってカフェでの過ごし方も変わってくるんじゃないかなーと。
ということで!
そんな僕らがKAN,MAに込めた想いを、『読みものになるカフェ』という連載コンテンツとして紹介していこうと思います!
さて、最初はなにを紹介しようかなー。