僕ははたしてKAN,MAが好きなのだろうか。
そんな疑問が、頭の中にふっとよぎることがある。
この疑問に対する僕の答えを、
誤解を恐れずに言うと、
“嫌いではないが、別に大好きってわけでもない。”
まわりくどい言い方だが、
これが僕の気持ちを1番素直に表した言葉。
もちろん立ち上げから関わったので、
それなりに思い入れはあるし、
僕の人生において、KAN,MAに関わったことは非常に大きなトピックである。
でも、明日KAN,MAを辞めてほしいと言われたら、
たぶん僕はすんなり「いいですよ。」と言うだろうし、
一生KAN,MAに関わっていたいとは、
今のところ思ったことはない。
じゃあなぜ僕はKAN,MAで働き続けているのか。
たまに現れる感情があります。
それは決まってお客さんが帰った後のお皿を下げている時で、
その感情の名前は、”寂しさ”です。
といっても、センチメンタルな寂しさではなくて、
旅行から帰って来た時のような、
楽しい時間が終わっちゃったなーって寂しさ。
それはお客さんが帰ってしまったからで、
つまり僕は結構『人』が好きだ。
ぼくはKAN,MAというお店自体には、
それほど好きという感情はないのだけど、
KAN,MAに来る『人』が、結構好きだ。
内田さん、山田さん、大西さん、高橋さん、大下さん、中川さん、富田さん。
全ての人の名前を挙げることはできないけど、
そんな人たち。
名前は知らないけど、顔見知りの人たち。
まだあんまり話したことはないけど、いつも楽しそうに過ごしている人たち。
KAN,MAにいるとそんな人に会える。
KAN,MAをいいお店にすると、その人たちが喜ぶ。
たぶんこれが、僕のモチベーションの源です。